夫婦別姓について.

第24条〔婚姻・両性の平等〕
1 婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利
を有することを基本として、相互の協力により維持されなければな
らない。 

2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及
び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両
性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。 
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 憲法ではこのように婚姻と男女の平等を保障しています.しかし
実際入籍しようとすると多くの場合,男性の姓に合せて女性は改姓し,
あえて夫婦として認められます.結婚して苗字が変わると,○○さん
(旧姓)から☆☆さん(新姓)の奥さんと呼ばれ方が変わりますネ.

 子供ができると**ちゃん(子供の名前)のママと呼ばれます.これ
を家族の一体感と考える方もいますが,私達は個人の尊厳が失われる
と考えました.そして私達はこの疑問がキッカケとなり夫婦別姓を自分
達で実行することにいたしました.単純に今までの自分の名前を使いた
い,というのが我々の希望です.

 現代の家族のあり方は多様であり,それぞれの価値観を重んじるべ
きと思います.まず個人が大切にされ,その上で家族や国家などの共同
体があるのではないかと考えます.
 近代社会では個人が社会構成の根源であり,私達は家(家族)や国家
個人を優先して考えています.

 また,我々が主張しているのは,夫婦別姓を国民全員に強制すること
ではなく,やりたいひとはそうしたら...の選択性夫婦別姓です.

 選択性夫婦別姓は,個人を尊重した男性と女性にとって素晴らしい制
度です.富士高校の皆さんも将来に備えて是非前向きに考えていただけ
れば幸いです.
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ここから下は 富士高校へ記事を書く際に打ち合わせ用に書いた雑文.
F高校新聞部の皆さん はじめまして.
加藤@保険の押売りです.
夫婦別姓について多少書きましたのでご覧ください.

文中 緑の部分はある意味本音であり 余計な話ですから
飛ばしていただいて構いません.

ご要望にそっているかどうかも自信がありませんが,とりあえず全般的に書きました.
ご興味がおありでしたらその部分を膨らますことも可能です.

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1.【プロフィール】
   私は 加藤幸弘(47歳 ソ○ー生命にて保険の押売営業)
   相手は吉原令子(37歳 大学で英語非常勤講師).
   1991.10にアメリカ・ウィスコン州立大学で出会って,
   1995.11に同居を開始しました.
  
  実は付き合っていた当時はお互い別の恋人がいたのですが,その後いろいろあって...

2.【夫婦別姓のきっかけ】
  加藤はもともとが結婚に興味がない.家庭を持ちたくない.
  というか今まで女性に捨てられてばかりいて,しかも本人は無責任タイプ.

  吉原はアメリカの大学と大学院で女性学を学んだフェミニスト.
  よって我々にとっては夫婦別姓が一番適切かなと思いました.

  もちろんお互いが納得していますし,まわりも暖かく(外山先生以外)見てくれています.

3.【利点】
  パスポート,クレジットカード,銀行口座,職場での名称変更を一切必要ありません.

  戸籍に傷がつかない,つーか戸籍は要らんと思ったり.
  とにかく今までの生活が特に変わらないこと.

4.【欠点】
  特にありません.
  しいてあげれば親とか親戚へのへの説明が...

5.【運営やノウハウ】
  ・極力ふたりの共有資産は持たないようにしています.
   これを言うと驚かれる方が多いが,
   家の中のモノは消耗品以外,必ずどちらかのモノであるということで2人のモノはありません.

  ・子供ができたら 片方に籍を入れて,もう片方が親権をもつ
   ようにしようと考えてます.

  ・生命保険はお互いを受取人にしています.
   ソニー生命であれば問題ありません.

   万が一の時の遺族年金も『内縁』であれば支給されるため
   問題ありません.

   そういえば我々の相続の時には『相続税』ではなく
   『贈与税』扱いになるため現行制度では不利かも知れません.
  
    ・国会で夫婦別姓法案が通過したら我々も入籍予定です.

  ・これらのノウハウについては我々の共通の知人である
   海渡雄一弁護士・福島瑞穂弁護士(現在は国会議員としても活躍中)に
   負うところがあります.
   海渡・福島両名も夫婦別姓をやっています.
   ふ○○ちゃんというお嬢さんもいます.

  ・夫婦別姓はある意味戸籍で相方をしばらないため,コミュニケーションは大切だと思います.
   我々には子供という鎹(かすがい)すらありません.
   よって 相互の信頼と交流を最優先にするよう心がけています.

   私達はこの形態で満足していますが,縛りの好きな方もおるので
   それはそれでご自由にということです.

  周りの方で別姓に踏みきれなかった方が
  『うちもそうしたかったが...』なんて言われると, 
  マッ,言うだけだし,なんならやってみろなんて思います(笑)

6.【夫婦別姓を勧める理由】
  現代の家族のあり方は多様であり,それぞれの価値観を重んじるべきと
  思います.
  我々が主張しているのは,
  ・夫婦別姓を国民全員に強制することではなく
  ・やりたいひとはそうしたら...の選択性夫婦別姓です.

  もうひとつ,多くの女性がそうであろうと思うのですが
  結婚すると 苗字が変わります.
  多くの場合は ○○さん(旧姓)から☆☆さん(新姓)の奥さんと
  呼ばれ方が変わります.

  子供ができると**ちゃん(子供の名前)のママと呼ばれます.
  これを家族の一体感と考える方もいますが
  私達は個人の尊厳が失われると考えているのです.

  まず個人が大切にされ,その上で家族や国家などの共同体があるのではないかと.
  近代社会(おそらくは欧米社会がモデルになるが)では個人が社会構成の根源であり
  私達は 家(家族)や国家を二の次に考えています.


ここから少し余計な話です.ここは原稿にいれません.
  私達は←こういう結婚式や披露宴もやっていません.

  結婚した方が『ウチにも遊びに来てね』とか『みんなが集まれる家庭がいい』
  とおっしゃるが,我々はおよばれしたことがない(^^)"
  職場などの枠を超えたパーティはほとんど存在しておらず
  個人の意思でファミリーパーティを開いて交流を広げて行こうと発想は,
  もともと我々の文化にはなく,
  むしろ結婚を通して既存の社会の枠組に組み入れられるのではないかと言う側面が強い
  と思っています.

  結婚式での○○家,○○家と書いてある案内板から
  会社・職場を通した招待客を見ていると私は違和感を感じます.
  (だから学生時代の仲間との祝いは2次会になるのでしょうね)

  んで,私達は同居開始から2,3年は頻繁にホームパーティを開きました.

  大概の日本人は,結婚式と葬式以外,わざわざ周りの人が
  自分に会いに来てくれる経験がないと思います.
  葬式の時,自分すら不在なのだし(笑)

  私は結婚式の感動のおおもとはそこだと思っています.
  わざわざ私のタメに会いに来てくれるっ!
  その感動があるのではないでしょうか.

  なら自分でホームパーティをやれば良いのだ!

  だがこれはけっこう勇気が要ることです.
  なぜなら友人が本当に来てくれるかどうかわかんないですからね(^^)

  招待客の反応はこんな感じです.
  ・『その時になってみないとわからない』(これを言う人は私の本当の友人ではない)
  ・『必ず行きます』(こう言う人が私のホントの友人だ)
 
  ってことで友人の選別もできたりします.
  話しがソレテごめんなさい.

  最後に言いたいのは,結婚へのあこがれと結婚式へのあこがれは明確に区別すべきだということです.
  結婚式はあまりに商業ベースにつけいれられるスキがありすぎます.
  記念の指輪はまだ理解できますが,高価な婚約指輪や結婚指輪よりコストをかけなければ
  ならないものが他にあるという気がします.
  
  一流ホテルで皆同じような披露宴をあげたりするのに多大なコストをかけるのにも
  私達は否定的な見解を持っています.

  (夫婦別姓でも結婚式を挙げる人がいますが,私はそれも自由だと思います.)

  また,説明能力や責任能力がない人にはあんましお薦めできません.
  が,夫婦別姓を行ってるからってそんな能力があるわけじゃないんですよ.
  誤解のないように(笑)
 
  夫婦別姓を実行するとしばらくは周りから疑問や奇異の目で見られることもあります.
  そうした事態に備えて自身の意思を表現できる準備があったほうが
  心理的に楽になります.

  夫婦別姓は個人を尊重した男性と女性にとって素晴らしい制度です
  詳しくは,つーか疑問点は加藤の個人メールまでどうぞ.

8.【HP】
  夫婦別姓紹介のHPはたくさんあるように思います.

  私達のHPは 
  加藤:http://home.att.ne.jp/gold/ma/index.html
  吉原:http://www.alpha-net.ne.jp/users2/rei0225/top.html


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