2004年10月23日 直腸ガンの告知を受けた.ステージ3(最高はステージ4なので上から2番目)
2004年11月 放射線治療開始.精子が壊滅したはずだ.同年12月 ガン摘出&人工肛門造設.
2005年 4月 人工肛門の閉鎖手術.腸の手術跡がふさがらず再入院もあったが6月4日(土)にやっと退院
2005年8月よりキツメの抗癌剤にて化学療法開始.そのせいかダルサが増し,ボーッとする.

そして2007年6月現在,退院して2年が経過しなんとか生きている^^;;
化学療法はあと数年続くだろう.
闘病仲間の何人かが死に,悪態をついた僕だけが生き残っているのは変な感覚だ.

僕は普通に歩くし,チャリで新宿まで往復もする.
国内なら遠出もするし,食事も酒も健康人と同じ.
ただ,食べ過ぎると排泄時にかなりの負担.排便が一度で終わらず,数回に分散して行われるためだ.

病気から学ぶことなど何もないし,何かを悟ったりすることもない.
癌で変るような人生観など初めっから持っておらんワ(笑)
つーことで以前と変わらないように振舞っています.だから誰も同情してくれないのが時々悔しいんだけど.
それにしても加齢だけには勝てないことはよくわかった.

『軽いガンでよかったですね』などと他人様は勝手なことをおっしゃる(笑)
元気そうにしていると同情されない^^;;
性格的にこれくらいではヨワッチクなれない.

大病を患うのは初めての経験だ.
こんなときは『神様がくれたお休みだと思ってゆっくり養生してください』と他人にも言われたし,自分でも他の人に言ってきた.

だけど違うネ.
全然違う.
っていうか別の意味を感じる.
それは,僕が直腸ガンになったのは明らかに神様が僕を試していますってこと.
休みをくれたんじゃない.

実は生まれてからガンになる今までさほど経済的にも精神的にも努力や苦労をしたことがない.
たとえしたといっても僕のしたことなんかタカがしれている.

思うに大病はジェンダーや社会的地位やらで強さを感じていた人間をどん底に突き落とす.
そういう人間ほど落ち込みが激しいように見える.
また病気になってから強くなる人はいない.
こうなると問われるのは個人としての強さだ.
ってことは,自分の思い描いていた生き方とか信念とか心の強さがどんだけかを自分で悟り取るために僕はガンになってますネ,ハイ.
そう確信しました.
心のタフさ,往生際,困難に対する許容,受容,自己評価,わずかだけど交友関係・・・そうしたものが今全部試されている.
旧約聖書『ヨブ記』の16歩前の世界だなぁ...

僕は闘病中,一度たりともガンのことで泣いたことや眠れぬ夜を過ごしたことがない(笑)
でも2度目のチャレンジ(再発とか転移)はもう勘弁してネ^^;;
注射,嫌いなんだから>_<;;




2004.10.23ガン告知された時に宣言した『中野で一番明るいガン患者になる』という公約は,
ちゃんんとやり遂げた.ガハハだ.
加藤に会ったら,大袈裟に誉めてください(笑)
たぶん外見上はガン患者に見えないでしょ^^V

ガンの発覚,入院や療養の経緯についてはこれから書くかもしれない.
詳しくは過去の日記をご覧ください.

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